面接は何度経験しても、緊張して苦手という学生は多いと思います。
これがアルバイトの面接なら、「失敗しても他社に」ということができますが、就職の面接で、特に第一志望の企業でミスをしたら、悔やんでも悔やみきれません。
ただし、面接の基本的流れを理解して行動すれば、「知っていればしなかった」ミスを無くすことができますので、この記事では、面接の流れとマナー、注意事項を解説しますので、よく読んで対策しましょう。
目次
面接の流れ(手順)とマナー
1.会場到着【20分前到着】
企業のビルには、最低でも20分前に着くように、事前に路線案内や企業周辺の地図などを確認しておきます。
ただし、20分前を目指すと、ちょっと電車が遅れただけで面接に遅刻してしまう可能性があるので、出来れば30分前に着く方がいいでしょう。
30分以上前に着くのが理想
早く着いたら、ビルの周辺や近くのカフェなどで
- 企業ビルなどを観察(どんな雰囲気かどんな人が出入りしているか)
- 企業のホームページを確認
- 志望動機や自己PRの最終確認
をすればいいので、無駄になることはありません。
2.建物(面接会場)に入る【10分前】
自社ビルの場合
企業の建物には10分前に入り、受付を目指します。
オフィスビル(複数企業が入居している)の場合
面接企業が入っているフロアに10分前に到着できるように、逆算して早めにビルに入るようにします。(15~20分前を目安)
オフィスビルの場合は、1~2Fあたりに化粧室がある場合は、ビルに着いたら、中に入り身だしなみチェックなどをして時間まで待っているのもいいでしょう。
3.受付を行う【8~10分前】
受付の人は面接官でないからと、学生言葉を使う学生がいますが、受付の挨拶やマナーだって、しっかりチェックされています。
受付では次の内容を、元気よく伝えます。
- 大学名と氏名(フルネーム)
- 時間と内容
- 採用担当者の名前
「わたくし○○大学の就活キットと申します。11時の採用面接でお伺いしました。人事課○○様を、お願いできますでしょうか?」
この時、採用担当者の名前が分からない時は、「採用担当様」と言います。
受付での正しい挨拶やマナーは、以下記事で解説していますので、併せて確認を。
4.控え室や廊下で待つ
受付が終わり中に通されたら、面接開始までは、控室や廊下などで待つことが多いですが、前の人の面接が終わっていれば、そのまま面接部屋に通されることもあります。
待つときの注意事項
自分の面接までの待機時間だからと言って、自由に過ごしていい訳ではなく、どういう態度で待機しているかもしっかりチェックされていますので、面接のつもりで待機しましょう。
特に、次のことをしないように注意します。
- スマホを見ることや、音楽を聴くこと
- くつろぐこと(足を組んだり、のけぞって座ったりしない)
- 居合わせた学生と雑談をすること
特に、待機場所で居合わせ学生と情報交換をしたくなりますが、控室では挨拶程度にとどめて、情報交換をしたかったら、連絡先を交換しておき、面接が終わってから行いましょう。
5.入室方法
ドアはゆっくり3回ノック
ノックは、少し大きめを意識して、ゆっくり3回行います。
注意することは、ノックが面接官に聞こえなかったら、「してないのと同じ」です。
入室でつまずいたら、動揺して面接に集中できなくなるので「大きいノック3回」を確実に行います。
面接官から「どうぞ!」と声が聞こえたら、次の手順で入室します。
- ドアノブを静かに回して扉を開ける
- 面接官と目が合ったら一礼する
- 扉の方を向いて、ドアを静かに閉める
- 元気よく「失礼します」と挨拶をする
- 椅子の前まで移動する
- 元気よく「就活大学△△学部、就活キットと申します。よろしくお願いいたします」と挨拶をする
- 面接官から「お掛けください」と指示がある
- 元気よく「失礼します」と言う
- 静かに座る
6.質疑応答
面接が始まると、「自己紹介」、「質疑応答」の順番で様々な質問がされます。
ほぼ毎回聞かれる「志望動機」や「自己PR」、「強みや長所」などは、事前に準備できるのでそれほど難しくないですが、1つや2つは予想してない質問がされます。
中には、「わざと答えられない質問をして、学生の対応を確認する」面接官もいますが、分からない時は「分からない」とハッキリ言う勇気も必要です。
回答時は、難しい質問でも大きい声で答えることが重要です。
特に、回答は「結論から」述べることを意識し、その後に理由などを説明することで、面接官も理解しやすいし、論理力がある学生と良い印象を持たれることもありますから。
7.退室方法
すべての質疑応答が終わったら、面接官から「面接は以上です」と言われますので、次の手順で退出します。
- 元気よく「本日はお忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言う(座ったまま)
- 立ち上がり、「ありがとうございました」とお礼と一礼する
- ドアまで歩いていき、ドアの手前で面接官の方を向く
- 元気よく「失礼します」と言う
- ドアを静かに開け、会釈をしてから閉めます
退出時の挨拶は、次のタイミングで3回行います。
- 座ったまま「ありがとうございました」
- 立って「ありがとうございました」
- ドアを開ける前「失礼します」
これができれば、最低限礼儀のある学生と思ってもらえます。
8.面接終了後
面接が終わっても、建物を出るまでは油断をしてはいけません。
面接後でも、あなたの行動はしっかりとチェックされています。
もちろん、受付の前を通る時は、会釈を忘れずに!
まとめ
いかがでしたか。
面接の一連の流れとマナーがイメージできたと思います。
重要なのは、企業の中に入ってから出るまで、全ての行動が見られている(チェックされている)と思い、マナーをわきまえて行動することです。