企業から内定を貰い入社承諾書を提出したから、
「4月までは自由に学生生活を楽しみたい」
と考えている学生も多いと思います。
ただし、企業から「内定取消し」をされることだってあるんですよ。
この記事では、実際にある内定取消しの理由と対処法を解説します。
目次
内定取消しとは?
企業が学生に対して採用を約束(内定)したにもかかわらず、様々な理由より企業が内定を破棄することで、学生側に原因がある場合と、企業側に原因がある場合があります。
学生に責任がある場合
一番多いのが、学生に原因がある場合で、SNSに非行な行為を掲載して炎上してしまい、採用担当者に見られて内定が取消されたなんてニュースを聞いたことがあると思います。
学校を卒業できなかったとき
企業は卒業することを前提として採用を行っているので、卒業できず留年となった場合は、内定が取り消されてしまいます。
就活では、会社説明会や面接のために、授業を欠席する時があると思いますが、単位が足りなくならないようにしっかり確認して管理しておく必要があります。
提出書類に嘘があったとき
エントリーシートや履歴書、または面接での回答で「嘘をついた」場合も、発覚したら取消しとなります。
例えば、取得予定の資格を「取得している」かのように記載・回答したり、学歴を偽ったりしても、簡単にばれますから、嘘は絶対にやめましょう。
なお、嘘が発覚した場合は、「入社後」でも解雇対象となる可能性がありますので、見栄を張らずに正直な自分を採用してもらうように努力しましょう。
病気などで働けなくなったとき
企業は、健康状態に問題が無いとの前提で採用をするので、持病や病気を隠して内定したとしても、健康診断を受けて発覚して、「業務に支障をきたす」と判断されたら、内定取消しされることがあり得ます。
また、小さな病気で「働くことに問題が無い」場合は、正直に申告したほうが、正直な人と好印象になることがあるので、隠すことは何ひとつメリットはありません。
なお、持病がある場合、医者から「業務に支障が無い」という証明をもらっておくことをお勧めします。
犯罪や非行を行った、または企業の社員として品位を害したとき
犯罪というと大袈裟に思うかもしれませんが、例えば、飲み会後に
「酔っ払って、他人を殴ってしまった」
ことで警察沙汰になり、企業に伝わって内定取消しとなることがあります。
他人を殴ることは「暴行罪」で、もし怪我をさせてしまったら「傷害罪」という立派な犯罪行為です。
もし、相手に謝罪して許してもらったとしても、企業に情報が伝われば取消されるので、卒業を控え飲み会が多くなっても、飲み過ぎて羽目を外さないように気を付けましょう。
企業に責任がある場合
続いて、取消の理由が企業側にある場合は、通常の企業なら1つしかありません。
業績が相当悪化した
企業の業績が「想定できないほど」悪化して、現在働いている社員もリストラしなくてはならなくなったなどの場合は、内定取消しをする場合があります。
内定から数か月で、想定できない悪化はよほどのことがない限り起こりませんが、
- 自然災害(地震など)
- 工場やビルが消失した
- リーマン級の経済危機が起きた
などが該当します。
例えば、業績が少し落ち込んだ程度では、取消は認められませんので安心してください。
取消されたときの対処
入社が近い時期に、一方的に内定が取消されてしまっては、急いで就職活動を始めても4月までに間に合いません。
こんな場合は、無き寝入りしないように対処法を紹介します。
内定があったとこの証拠を集める
通常の企業は内定通知書を書面でくれますので、大切に保管しておけば内定があった証拠になります。
ただし、口頭のみで「内定」を伝える会社の場合、
「内定通知書(採用通知書)を送っていただけませんでしょうか?」
と書面を依頼しておく必要があり、それでも送ってこない会社には、入社すべきではありませんので、別の会社を探した方がいいでしょう。
弁護士に相談する
内定があり、突然の内定取消しに対しては、泣き寝入りをせずに弁護士に相談することで、
- 「内定取消しの無効」
- 「損害賠償」
などの保障の要求を求めることができます。
まとめ
いかがでしたか。
内定受領後は、企業からチェックされていると考えて、卒業までの素行などに十分気を付けて、残りの学生生活で思い出づくりをしましょう。
くれぐれも、単位だけは落とさないように!