面接で、つい「バイト敬語」を使ってしまった、というミスをしたことありませんか?

学生時代にアルバイト経験が長くなるほど、バイト敬語を「自然に」口から出てくると思います。

面接で使うと、「学生気分が抜けない人間」とマイナス評価されてしまいます。

この記事では、つい口から出てくる8つのバイト敬語を解説します。

バイト敬語とは?

ファミレスやファストフード店、コンビニの店員(スタッフ)が、お客と接客する時に使われる、正しくない敬語表現のことで、普段敬語を使わない学生などの若いアルバイトの店員たちが使うことが多いので、いつの間にか「バイト敬語」という言葉が定着しました。

バイト敬語は、敬語としては間違えていても、丁寧な言い回しのため、就活でもつい口から出てしまう可能性があるので、自分で使ってないか確認してみましょう。

使ってはいけないバイト敬語8選

間違いやすいバイト敬語

~でよろしかったでしょうか

ファミレスなどでは、お客様に注文を確認する時に、「デザートは食後でよろしかったでしょうか?」と使われますが、わざわざ過去形で聞くことが間違えています。

これが、過去に伺った内容を再確認するという使い方で、

「(昨日お電話で伺いましたが)待ち合わせは15時でよろしかったでしょうか?」

であれば問題ありません。

正)「~でよろしいでしょうか

1万円からお預かりします

文字通りに解釈すると、「1万円から(幾らかを)一時的に保管する」という意味で、「お店がお金を預かる」という意味になるために間違えで、本来は「1万円を頂戴します」が正しい表現です。

ただし、「頂戴します」という表現は直接的すぎるので、お客様相手にもう少し柔らかい表現を使いたいとのころから「お預かりします」が使われ始めたと思われます。

そうは言っても、「から」は余分ですので使わないように気を付けましょう。

正)「1万円をお預かりします」、「1万円を頂戴します

〜になります

「なります」とは、状態が変化するときに使う言葉なので、「〇日から課長になります」といった使い方なら正しい表現です。

「ご注文のハンバーグになります」だと、何かがハンバーグに変化した意味になるので間違いです。

正)「~でございます」、「~です

〜の方

「〜の方」は、AとBのどちらかを比較する時に使う言葉で、

「リンゴとミカンはどちらがお好みですか?」

「どちらも好きですが、リンゴの方が好きです」

という使い方なら問題ありませんが、

レストランで、「コーヒーの方をお持ちしました」は、日本語して間違えています。

正)「コーヒーをお持ちしました

店内でお召し上がりですか

店内か持ち帰りかを尋ねる時に、「店内でお召し上がりですか?」と聞かれることが多いですが、「食べる」の尊敬語である「召し上がる」に、尊敬語である「お~になる」を重ねる「二重敬語」なので間違いです。

ただし、「お召し上がり」自体は、社会人でも多くの人が間違えて使っているので、許容されることもあります。

さらに、「お召し上がり『ですか』?」と「ですか」を使うのか理解できませんが、「ますか?」が正しい表現です。

正)「店内で召し上がりますか?

ご苦労様です

社員や先輩が先に帰る時に、「ご苦労様でした」というバイトが多いですね。

でも、「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人に対して使う言葉なので、社会人になったら、間違えても使ってはいけない言葉の一つです。

正)「お疲れ様でした

○○店長は

電話やお客様に対して

チェーン店では、本社(本部)から店長宛に電話がかかってくると思います。

そんな時に、「佐藤店長は店にいません」と答えるのは間違いです。

「店長」という言葉は「敬称」の意味が込められていますので、「佐藤」または「店長」だけで十分です。

正)「店長の佐藤は」または、「店長は

お名前を頂戴できますか?

「頂戴する」は、「もらう」の謙譲語であり、名前は「もらう」ものでなく「聞く」ことなので間違えです。

「聞く」の謙譲語は「伺う」で、これに「お」を付けることは過剰な敬語なので間違えになりますが、これも間違えが浸透しているので、許容範囲という人もいます。

なお、名前を聞くことは通常失礼なことなので、「恐れ入りますが」というクッション言葉を使って、お客様の気分を害しないことがビジネスマナーです。

正)「恐れ入りますが、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?

まとめ

いかがでしたか。

学生時代にアルバイトを長く経験すると、間違ったバイト敬語を「自然に」口から出てくると思います。

就活を機会に、正しい敬語表現が使えるように見直しましょう。