就活では、実際に企業で働いている人の言葉は「貴重な生の声」として企業選定での判断材料になります。
インターネットではわからない企業の内部の事が分かるので、どれだけその会社で働いている人に会ったかが、ミスマッチなど就活で失敗しないための役割を担っています。
この記事では、OBOG訪問で聞いておきたい質問を紹介します。
目次
OBOG訪問とは
企業で実際に働いている大学の先輩社員を訪ねて、具体的な仕事内容や会社の雰囲気などを聞くことで、業界・企業の理解を深めたり、企業選定をしたりする判断材料となります。
OBOG訪問は、大学3年生の3月から始まり、4年生の5月頃までに訪問する学生が多いですが、この時期に行わなければならないものではなく、1年生や2年生のうちから計画的に訪問している人もいます。
ちなみに、OBとOGが何の略かというと、
- OB:Old Boyの略で男性の先輩か性別を意識しない場合
- OG:Old Girlの略で女性の先輩
訪問前に企業のことをよく研究する
先輩たちは仕事で忙しい中、わざわざ時間と作ってくれて会ってくれるのですから、業界や会社の情報はしっかりと下調べしておいて、無駄がなく効果的に話を聞くようにします。
「製品の市場シェアはどのくらいですか?」
「支社(支店・工場)はどこにありますか?」
ちょっと調べればわかる質問をすることは、先輩から「何も調べてない」、「手当たり次第OB訪問している」と入社意欲のない学生と思われて、適当な回答しかもらえないでしょう。
質問はどんな内容が好ましいか?
OB訪問は、ホームページなどでは分からない企業の生の情報を得て、「どんな社風の会社なのか?」「自分に合うのか?」を判断する上で重要な方法です。
アナログ面の質問をすることを心掛ける
聞いておきたい質問一覧
1.業務内容
- 先輩の具体的な業務内容
- 1日の仕事の流れ
- 1か月、1年間の仕事の流れ
- 仕事を覚えるためにどんなことをしたか
- 仕事で苦労したこと
- 楽しかったこと
2.目標
- 業務目標は何か
- 目標を達成するために努力していること
- 個人の目標は何か
- 社会人になって変わったこと
3.社風・雰囲気
- 会社や職場の雰囲気
- 社内行事やイベントと参加率
- 社員同士の交流
4.製品やサービス
- 製品やサービスの強み
- 自社や製品・サービスの将来性
5.待遇・福利厚生
- 社員の査定・評価制度
- 昇進や昇格の基準や仕組み
- 人事異動のサイクル
- 転勤(国内・海外)について
6.その他
- 入社を決断した理由
- 先輩の就職活動の進め方
- 就活性へのアドバイス
この質問はやめたほうがいい
- 嫌な上司はいますか?
- 有給休暇は取れますか?
OBOG訪問は面接ではないとはいっても、程度の低い質問をすると「この学生はそのレベルの人間」と思われて、親身になって教えてくれなくなってしまいます。
質問をするときの注意点
OB訪問は貴重な機会だからと、先輩方を質問責めにしてはいけません。
先輩の立場で考えたら、面白くもないし気分を害してしまいます。
「わざわざ時間を作って会ったのに、質問責めにあった」
まとめ
いかがでしょうか。
OBOG訪問で、先輩の具体的な話やエピソードを聞くことができれば、会社や仕事のイメージが沸くので入社意欲が高まったり、面接で志望動機が具体的なものになったりするメリットがあります。
このために、しっかりと下調べをして、「何が不明なのか」「どんな情報が分かれば入社判断できるか」を明確にして訪問当日を迎えましょう。