「企業選定に役立つ」
「先輩の話を聞いても、会話だと具体的にイメージ湧かない」
OBOG訪問に積極的な人もいれば、重視していない人もいると思います。
ただし訪問するからには正しい手順とマナーを守らないと、あなたのイメージを落としてしまいます。
この記事では、OBOG訪問の正しい手順とマナーについて解説します。
目次
OBOG訪問とは?
企業で働いている大学などの先輩社員を訪ねて、具体的な仕事内容や会社の雰囲気などを聞くことで、業界や企業研究としてだけでなく、入社のきっかけとなることもあります。
OBOG訪問は、会社案内やホームページなどインターネットでは分からない企業の生の情報に触れることができるので、「どんな会社なのか?」、「自分に合うのか?」を判断する上で重要な方法です。
- OBは、Old Boyの略で男性の先輩(または、性別を意識しないとき)
- OGは、Old Girlの略で女性の先輩
次から、OBOG訪問の4つの段階に分けて解説します。
OBOGを探す
OBOGは、基本的に大学の先輩を訪問することになると思いますが、両親や友達の紹介で訪問する人もいます。
ゼミの教授
ゼミの教授・教員と学生は、社会人になっても繋がってる場合が多く、教え子がどの企業に就職したかを把握している場合が多いです。
OBOGも、ゼミの教授教員の紹介なら快く訪問を引き受けてくれることでしょう。
まずは、教授教員に相談してみる音から始めたらいかがでしょうか。
ただし、あなたの受講態度や課題なのに問題があったとしたら、教授等も紹介をためらってしまいますので、OBOG訪問のためと言ったら露骨ですが、真面目に受講することを心がけましょう。
キャリアセンター(就職課)
大学のキャリアセンターでは就職の情報提供や相談だけでなく、OBOGの紹介もしてくれる場合がありますので、希望する業界や企業にOBがいないか相談してみてはいかがでしょうか。
ただし、キャリアセンターでもすべてのOBを把握しているわけではありませんので、希望する企業で働いてるOBが見つからない場合もあります。
サークルや部活の先輩
サークルや部活の先輩方も、OBOG訪問をしてきたので、どの企業にOBがいるか知っています。
もちろん分野の異なる先輩は、自分とは異なる業界や企業を研究してますので、諦めずに多くの先輩にきき回れば、同じ業界・企業を志望した先輩一人や二人はいるでしょう。
両親や友達
社会人の大先輩である両親は、多くの企業の人たちと名刺交換をしたり交流があったりしますので、親だからといって恥ずかしがらずに聞いてみましょう。
また他大学の友達がいたら、OBがいたら紹介してもらう方法もあります。高校時代の友達と繋がりがあれば、その友達を通じて紹介してもらうことも可能ですので、友人を片っ端からあたってみることで希望する企業で働いている先輩が見つかるかもしれません。
アポイント(約束)を取る
OBOGに会うために、自分で訪問の約束を取らなければなりません。
ほとんどの場合は、面識のない先輩方にコンタクトを取ることになるので、友達同士の連絡とは違いしっかりとマナーを守って約束を取り付けることが難関だと思います。
アポイントは、メールアドレスを知っている場合はメールで、分からない場合は電話で連絡を取りますが、本人への直通電話の番号は分からない場合は人事に電話をかけましょう。
- メールアドレスを知っている:OBOGへ直接メール
- メールアドレスを知らない:本人への直通電話
(ただし、直通電話が不明の場合、人事か代表電話にかける)
忙しい時間帯を避ける
OBOG訪問だけでなく、企業に電話をする場合は忙しい時間帯(始業直後、昼休み、終業直前)は避けることが最低限のマナーですから、マナー違反をしてしまい訪問を断られないように注意しましょう。
訪問する
事前に訪問場所を地図で確認しておく
社会人になったら遅刻は厳禁です。
まだ学生とはいえ、社会人や会社を訪問する場合は、社会人としてのビジネスマナーを守って対応しなければなりません。
当日迷わないように、待ち合わせ場所の地図を見て、駅からのルートを事前に確認しておく必要があります。
待ち合わせ場所には15分前に着くこと
待ち合わせ場所まで電車やバスなどを使って移動する場合は、交通機関の遅延があっても間に合うように、最低でも15分前に着くように路線や乗り換えを確認しておきます。
初めての場所で自信がない場合は、30分以上前に着くようにして早く着いたら企業周辺を観察してみれば、企業に対する新しいイメージが湧いてくる事ってあります。
企業をよく研究し、質問は事前に準備しておく
OBOG訪問は手ぶらで行くものではなく、訪問前に業界や訪問先企業のことをよく研究しなければなりません。
社会人の先輩方は、仕事で忙しいのに、わざわざ時間と作ってくれて会ってくれるということを忘れてはなりません。
訪問の機会は一回限りなので、事前にしっかり下調べをして質問リストを作成しておく必要があります。
この時、ちょっと調べればわかるようなことを聞いてはいけません。
調べればわかるようなことを聞いてくる学生には、
「インターネットでちょっと調べれば分かるようなことを答えるために、俺は呼ばれたのか」
と落胆されてしまい、有益な情報を聞き出すことはできないでしょう。
質問内容については以下の記事で具体例を解説していますので確認してください。
お礼のメールを送る
メールは訪問当日に出すこと
OBOG訪問のお礼メールは、よほどのことがない限り当日に送る必要があり、翌日や翌々日に送るようでは、本気度や熱意伝わりません。
お礼メールの構成
お礼メールの書く内容は次の通りです。
- お礼の言葉
- 学んだことや新しい発見
- 今後の抱負
- お願い事項
訪問のマナーを守って、しっかりお礼メールを送ることで、
「別の社会人を紹介してもらえる」
「先輩との関係が入社後も続く(人脈構築)」
を期待できますので、手間でも大人として接しましょう。
お礼メールの詳しい書き方や、サンプル文例は、以下の記事で紹介していますので確認してください。
まとめ
いかがでしたか。
OBOG訪問は、実際に働いている社会人に会えるチャンスですので、積極的に行うべきです。
ただし、マナーができなかったり、熱意が感じられなかったりする学生に対しては、先輩方もいい気はしませんので、手順とマナーを持って接することができるように心がけましょう。