分かっているつもりでも、言い間違えているかもしれない「業界」と「業種」。
これらの言葉の意味を正しく理解していなかったからと言って、内定がもらえないことはありませんが、面接で志望動機を聞かれたときに、
「業界研究を行い、製造業が自分の能力を発揮できると判断して」
と答えてしまっては、面接官に笑われてしまいます。
この記事では、似た用語の業界と業種、職種と職業の違いを解説します。
業界と業種の違い
業界とは事業内容の分類
業界とは、扱っている商材、サービスなど最終製品・サービスの分類で、自動車や広告、アパレル、食品などが分かりやすい例だと思います。
最終製品・サービスが何かという分類と思っておけば大丈夫で、代表的な業界は以下の通りです。
- 銀行
- 証券
- 保険
- 建設
- 不動産
- 運送
- 航空
- 鉄道
- 電力
- 化学
- 鉄鋼
- 自動車
- 家電
- 電気機器
- 商社
- 小売
- 食品
- アパレル
- 飲食
- 旅行
業界研究から企業を探す
就活では、3年生までに業界研究をしっかり行って、自分がどの業界の仕事をしたいのか、適しているのかを見極めてから、その業界の企業を探すという手順で行います。
- 業界研究で働きたい業界を見極める(アパレル業界で働きたい)
- その業界(アパレル)の企業研究を行う
業種は産業による分類
業界の最終製品による分類に対して、業種は事業の種類による区分で、産業とほぼ同意で使われます。
例えば、「ものづくり」や「売る」、「サービスをする」といった事業内容で分けられるので、先ほどの自動車(業界)も製造業という業種に分類されます。
- 農業、林業
- 漁鉱業、採石業、砂利採取業
- 建設業
- 製造業
- 電気・ガス・熱供給・水道業
- 情報通信業
- 運輸業、郵便業
- 卸売業、小売業
- 金融業、保険業
- 不動産業、物品賃貸業
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 宿泊業、飲食サービス業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- 教育、学習支援業
- 医療、福祉
- サービス業
- 公務
職種と職業の違い
今度も似ている「職種」と「職業」ですが、こちらは違いは簡単です。
職種は仕事の種類
職種は、「経理」や「営業」など部門名に近く、業界・業種に関係なくどの会社にも共通して存在するものが多いです。
例えば、「私は経理の仕事をしたい」という人は、どの会社にも経理部門はありますので、業界・業種にこだわらず入りたい会社に応募する方法も可能になります。
職業はどうやって収入を得ているか
アンケートなどで職業を書くことがあると思いますが、給与を貰っていれば「会社員」や「公務員」、「教員」などと書くと思いますが、これが職業です。
それ以外では、「議員」や「弁護士」、「会社役員」、「自営業」、「フリーランス」などがありますが、職業はそれほど厳密な区分ではありませんので、「教員」の代わりに「教諭」を使ったり「小学校教諭」と具体的に書いたり様々です。
まとめ
いかがでしたか。
業界や業種、職種の違いが理解できたところで、業界や企業研究をしっかり行い、自分の適性をしっかり見極めたうえで応募企業を決められるようにしましょう。
面接官から、「どうしてこの業界を選びましたか?」と聞かれた時に、明確に答えられれば内定が近づくことでしょう。