
企業に履歴書を送るときに気を付けなければならないことは、応募期限内に送ることです。
「6月10日必着」
「6月10日消印有効」
インターネットで応募する場合は瞬時に届きますが、郵送するときは発想から到着までの日数を考慮する必要があるのです。
この「必着」や「消印有効」にはどんな意味があって、企業はどのような意図があるのでしょうか。
この記事では、「必着」と「消印有効」の意味と違いを解説します。
必着とは
指定された締め切り日までに到着すること。
企業も求人票を掲載したら、いつまでも履歴書が送られて来たら対応に困ってしまいますので、応募の受付期間を設定するために使います。
例えば、「6月1日必着」なら、6月1日までに企業に届いていないといけません。
「必着日までに届けばいいのね」と考えてしまいがちですが、その考え方は後悔するかもしれません。
早く送った方がいい
入社したら、上司や先輩から仕事の指示がされますが、この時「〇月〇日までに提出して」と期限も設定されるのが通常です。
その後、期限の前日に「あの仕事終わった?」と催促されることがあります。
なぜ、前日に催促されるかというと、期限は最終的なものであって、早く提出することが望ましいからです。
仕事の場合、前もって提出しても、先輩から「手直し」の指示が出て、結局当日に完成することもありますが、最初から期限の当日に出したのでは、手直しする時間が無くなってしまいます。
話がそれてしまいましたが、「必着日まで時間がある」と余裕を見せずに、早く送ることを心掛けるべきです。
採用担当者は、「早く届いた応募書類」と「ギリギリに届いた応募書類」に差を付ける場合があります。
例えば、面接日程や面接官の人数に限りがあるため、応募者全員と会わずに「一次面接は30人まで」などと制限を設けて、先着順に書類選考を行い、この枠を超えたら書類選考せずに不採用にされてしまうことがあります。
このやり方には他にも理由があり、「早く応募した人は熱意がある」と会社側が考えているからです。
締め切り後の到着は無効
たった1日でも必着日に遅れたら、応募は無効になります。
「1日くらい大目に見て」
採用担当者は別に意地悪をしている訳ではなく、応募書類を期日までに出せない学生は必要ないと考えているからです。
仕事には期限というものがあるのは先ほど説明しましたが、遅れると、自分だけでなく周りに迷惑をかけてしまいます。
この迷惑をかける相手が、同僚だけとは限らず、上司や顧客の場合もあり、特に、顧客に迷惑をかけてしまったら、最悪取引停止になるかもしれません。
つまり、期限を守れない人は、社会人として失格なのです。
たかが応募書類と思うかもしれませんが、応募書類すら期限までに届けられない人は、入社後の仕事も期限に遅れるだろうと判断されてしまいます。
いつまでに出せばいいか?
「郵便って翌日に配達されるよね」
たしかに、今日大阪のポストに入れれば明日東京に届くほど、日本の郵便は早く届きますが、確実に届くものではありません。
例えば、ビル名の記載漏れなど住所不備の場合は郵便局で正しい住所の調査に時間がかかることがありますし、住所が正しくても、大雨や雪などの悪天候、事故などの交通マヒなどで、トラックが遅れる場合もありますので、1~2日は余裕を見ておく必要があります。
- 本州間:3日前
- それ以外:5日前
なお、通常時の配達予定日は以下のリンクから調べることができます。
※参考:郵便局「お届け日数を調べる」
集荷時刻に注意
ポストに投函する場合は集荷時刻に注意が必要です。
例えば、夕方に出しても、すでにその日の集荷が終わっている場合、翌日までポストに入ったままです。
ポストには、集荷時刻が表示されていますので、投函前に集荷時刻を確認して、その日の集荷が終わっていたら、別のポストにするか、郵便局に出しに行きましょう。
消印有効
必着に似ているのが消印有効で、「6月1日当日消印有効」と書かれている場合もあります。
これは文字通り、6月1日に郵便物を差し出せば有効という意味です。
郵便物を出すと、郵便局で切手の上にスタンプが押されます。
これが「消印」で、「差し出した日時」と「郵便局名」が押されますので、差し出し日時の証明として使うことができます。
企業で応募書類の封筒を見た時に、いつ出したかが分かるので、この例なら「6月1日のスタンプ」が押してあれば応募は有効になります。
ただし、ポストに出した場合は、その日の集荷が終わっていたら、次の日の消印が押されることを注意しておきましょう。
郵便料金の不足は避ける
当たり前のことですが、郵便料金の不足は絶対に避けなければなりません。
郵便料金が不足したままポストに入れてしまったら、次の扱いになります。
- 「投函した郵便局と差出人が同じ管轄区域内」:差出人に戻る
- 「投函した郵便局と差出人が同じ管轄区域外」:配達される
管轄区域外で配達されてしまったら、不足分を企業が負担することになります。(受取拒否もできる)
企業に迷惑をかけてしまうので、なるべく郵便局で出す方が確実です。
- 50gまで:120円
- 100gまで:140円
- 150gまで:210円
※2019年10月1日改定
まとめ
いかがでしたか。
就活はWEB上で応募できる企業もありますが、エントリーシートや履歴書を郵送しなければならない会社も存在します。
郵送するとなるとESや履歴書を清書しなければならないので、学業の合間を縫って行うとなると、どうしてもギリギリになってしまいますね。
ただし、企業が期限を設定している以上、どんなに忙しくてもこの期限を守らないと、応募が無効となってしまいますので最優先させなければならないです。
また、期限を守ることは最低限ですが、早く出す方が好印象や志望度の高さをアピールすることができるので、期限に関わらず早く出すことを心がけましょう。
なお、郵便料金が不足することがないように、郵便局に出すまで気を抜かないようにしましょう!