就活のエントリーシートや面接で意識しないで使っている「御社」と「貴社」。

実は、使い方を間違えている就活生は多いです。

面接で間違えを指摘されたら、頭が真っ白になって面接どころではないですね。

この記事では、「御社」を「貴社」の正しい使い分けを解説します。

「御社」と「貴社」の意味は?

どちらも相手の会社に対する尊敬語のことで、御社は「おんしゃ」と読みます。

ビジネスでは、電話やメール、会話などで頻繁に使われるので、営業の人たちは、毎日100回以上使用することも珍しくないほど、日常的に使われる言葉です。

「御社」と「貴社」の違いと使い分けは?

御社と貴社の違い

 

「御社」と「貴社」の違いをひとことで言うと、次の通りです。

「御社」と「貴社」の違い

御社:話し言葉(面接、電話)

貴社:書き言葉(エントリーシート、履歴書、メール)

ただし、御社は書き言葉として使用しても問題ありませんが、就活生が使うと「敬語を知らない」と誤解されることがあるので、書き言葉では「貴社」を使う方が無難です。

例えば、面接で「貴社」を使ってしまうと、貴社には同音異義語が多いので、面接官は「記者」か「帰社」なのか、それとも「汽車」なのかをあれこれ迷ってしまい、あなたの話の内容が頭に入らないでしょう。

【例文】「御社」と「貴社」の使い方

御社の使い方

(電話での使用例)
「わたくし、○○大学の△△と申しますが、御社のホームページを拝見してインターンシップに応募したくお電話差し上げました」

(面接での使用例)
「御社の○○という他部門との交流会に、ぜひとも参加したいと考えております」

貴社の使い方

(エントリーシートや履歴書での使用例)
「わたくしの○○という強みが、貴社で活かせると考え応募しました」

会社以外への使用方法

「御社」と「貴社」は、会社に対して使う言葉なので、官公庁や銀行、病院などに対し使用することができません。

では、官公庁などに対してはどう使ったら良いかは、以下の表をご覧ください。

機関名 話し言葉 書き言葉
省庁 御省・御庁 貴省・貴庁
銀行 御行 貴行
学校 御校 貴校
病院 御院 貴院

頭に付ける「御」と「貴」は一緒で、下につく「省」や「庁」を変えればOKなので覚えやすいと思います。

応募先に合わせて、適切に使い分けられるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。

「御社」と「貴社」を正しく使い分けられないと、面接官から「敬語ができない学生」と思われ面接での印象が大幅にダウンしてしまいます。

ちょっとした会話でも、スラスラと正しい敬語が口らから出てくれば、面接官から「この学生は採用しても問題ない」と安心感を持たれることでしょう。

応募電話かけ方か、以下の関連記事で紹介していますのでご覧いただければと思います。

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