
自分の英語の実力を証明するために、TOEICを受けている人も多いと思います。
ただし、TOEICは合否でなく点数で結果が出るため、何点以上のスコアから履歴書に書いていいか悩んでしまいますね。
この記事では、就活生がエントリーシートや履歴書に書いて恥ずかしくないTOEICスコアについて解説します。
TOEICとはどんな試験か?
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語を母国語としない人たちを対象にした、英語のコミュニケーション能力を評価するテストのことです。
通常の資格試験と異なる点は、合否で判定されるのは無く、結果が「スコア」で判定されます。
TOEIC試験は3種類ある
TOEICという試験はなく、次の3種類の試験の総称のことを指しています。
- TOEIC L&R
- TOEIC S&W
- TOEIC Bridge
TOEIC L&R(Listening & Reading)
一般的にTOEICというとこの試験のことで、「聞く(Listening)」と「読む(Reading)」能力をテストします。
出題形式は、英語の文章を読んで質問に答える形式と、英語の文章を聞いて質問に答える形式で行われます。
TOEIC受験者数のうち、90%がこのL&Rを受験するほどの人気です。
テスト結果は、
- Listening:5~495点
- Reading:5~495点
合計、10~990点のスコアで評価されます。
TOEIC S&W(Speaking & Writing)
「話す(Speaking)」と、「書く(Writing)」能力をテストします。
ビジネスの場では話す能力が重要視されるので、本来であればS&W試験がもっと活用されるべきですが、認知度が低く受験者数が伸び悩んでいます。
テスト結果は、
- Speaking:5~200点
- Writing:5~200点
合計、10~400点のスコアで評価されます。
TOEIC Bridge
初心者向けのテストという位置付けで中高生を対象とした試験とされています。
このため、Bridgeのスコアは、一般的に就活のエントリーシートや履歴書に書きません。
テスト結果は、
- Listening:5~90点
- Reading:5~90点
合計、10~180点のスコアで評価されます。
エントリーシートや履歴書に書けるスコアは?
就活でエントリーシートや履歴書に記載するための点数は、600点以上です。
高いと思われるかもしれませんが、実は、過去のTOEICの平均点は580点前後なので、大学生ならこの点数は超えておきたいですね。
大学生は、社会人に比べて勉強する時間が多く記憶力も高いので、平均点を超えてないとアピールポイントとしては弱くなってしまいます。
外資系や英語を必要とされる職業の場合は?
外資系企業や、英語を日常的に必要とされる職種の場合は、さすがに600点という訳にはいかず、TOEIC L&Rのスコアで700点以上が目安になります。
TOEIC L&R:700点以上
また、英語が必要とされている仕事では、話す能力も要求されるので、
TOEIC S&W Speaking:130点以上
を取得しておいた方がいいです。
なお、Speaking 130点以上では、「Proficiency Level 6」と評価されています。
能力レベル別評価一覧表(Proficiency Level 6)
一般的に、レベル6に該当する受験者は、意見を述べたり、複雑な要求に対して、適切に応えることができる。
まとめ
いかがでしたか。
エントリーシートや履歴書にTOEICのスコアを書くかどうかの目安をおさらいします。
【英語を日常的に使わない】
- L&R:600点以上
【英語を日常的に使う】
- L&R:700点以上
- Speaking:130点
上記の目安より低いスコアを書いてしまい、「英語ができない学生」と評価されるよりは、書かないほうがマシな場合がありますので、他にアピールできる資格があれば「TOEICはあえて書かない」ことも選択肢です。