
就活でエントリーシートや履歴書に運転免許証を記入する時に、正しい名称が分からず悩んでいませんか?
実は、私たちが普段呼んでいる「普通免許」や「自動車免許」は、正式名称ではありません。
また、2007年と2017年に新しい免許区分が新設されたため、今までの普通免許が、いつの間にか、中型免許や準中型免許に変わっている人もいると思います。(さすがに就活生で2007年以前に普通免許を取得している人はいないと思いますが・・・)
この記事では、エントリーシートや履歴書への正しい運転免許証の書き方を解説します。
運転免許証の正式名称
運転免許証には多くの種類があるのですが、何種類言えますか?
「普通、中型、大型、バイク・・・」
実際に免許証下の「種類」の枠を数えてみると、意外に多い事が分かります。
免許証は全部で15種類もある
上記の表をご覧になるとその数の多さに驚かされますが、全部で15種類あります。
ここで「なぞなぞ」です!
この表だと上下に7つずつで、合計14種類分しか枠が無いのですが、15種類とはどういう事でしょうか?
答えは、
右下の「引・引二」が「けん引」と「けん引二種」2つ分を表示しているからです。
運転免許証の正式名称
それでは、15種類の免許の正式名称を「第一種」と「第二種」に分けて紹介します。
※左側が免許証の略称、右側が履歴書へ記入する正式名称
■第一種運転免許
- 大型:大型自動車免許(大型自動車第一種免許)
- 中型:中型自動車免許(中型自動車第一種免許)
- 準中型:準中型自動車免許
- 普通:普通自動車免許(普通自動車第一種免許)
- 大特:大型特殊自動車免許(大型特殊自動車第一種免許)
- 大自二:大型自動二輪車免許
- 普自二:普通自動二輪車免許
- 小特:小型特殊自動車免許
- 原付:原動機付自転車免許
- 引:けん引免許(けん引第一種免許)
「第一種」は省略しても問題ありませんので、例えば、普通免許の場合は「普通自動車免許」と略しても、「普通自動車第一種免許」と正式名称で書いてもどちらでも大丈夫です。
■第二種運転免許
- 大二:大型自動車第二種免許
- 中二:中型自動車第二種免許
- 普二:普通自動車第二種免許
- 大特二:大型特殊自動車第二種免許
- 引二:けん引第二種免許
第二種免許の場合は「第二種」は省略しないで、正式名称で履歴書に記入します。
第一種と第二種の違いは?
第二種免許は、バスやタクシー、運転代行など、お客様を乗せて運賃をもらうことができる免許のことで、それ以外の運転する場合には、「第一種免許」で可能です。
それでも気になる「大特二種」と「けん引二種」は?
大型特殊自動車は、フォークリフトや除雪車、雪上車などで、これにお客様を乗せて運賃を頂く・・・という場面は日本では存在しません。
雪道を「雪上車」でお客様を運んでお金を頂くことがありそうですが、存在しないので「大特二種」を取得してもコレクター以外に活用する場面がありません。
同様に「けん引二種」は、昔は「けん引バス(トレーラーバス)」があったのですが、今は日本で唯一「西東京バス」の1区間で運行しているのみです。
限定免許の記入方法
教習所で普通免許を取る時に「AT限定」で取る人が増えてきていて、現在、普通免許の60%が「AT限定」で取得されています。
では、普通免許の場合、限定免許の書き方は以下の通りです。
◆限定なし
- 普通自動車免許
◆AT限定
- 普通自動車免許(AT限定)
◆2007年5月31日以前に取得した場合
- 中型自動車免許(8t限定)
さらにAT限定の場合、
- 中型自動車免許(8t、AT限定)
◆2017年3月11日以前に取得した場合
- 準中型自動車免許(5t限定)
さらにAT限定の場合、
- 準中型自動車免許(5t、AT限定)
2017年3月に「準中型自動車免許」が新設
「準中型自動車免許」が新設されたのはご存知ですか?
今まで(2017年3月まで)の普通免許では、5t車までの運転ができましたが、5t車(車両総重量)というのは一部の小型トラックのみしか運転できず、それより大きいトラックを運転するには「中型免許(運転経歴2年以上:最低20歳以上)」が必要なため、人手不足で悩むトラックや宅配業者から規制緩和が要望されていました。
準中型免許は18歳で取得可能で、7.5t車、つまり小型トラックは全て運転できるため、高卒で採用しても即戦力として活躍できるようになります。
まとめ
いかがでしたか。
普段、運転免許と言うと、「普通自動車免許」のことを指すくらい有名な免許です。
ただし、エントリーシートや履歴書などには正式名称で書くことがマナーなので、しっかりと調べてかくようにしましょう。